派遣社員が受けられる福利厚生は派遣元?派遣先?仕組みと違い解説
派遣社員が受けられる福利厚生は、派遣元と派遣先のどちらが担当しているのでしょうか。
派遣で働く人の中には、「福利厚生は正社員だけのもの」と思っている人も少なくありません。
でも実は、派遣社員にもしっかりとした福利厚生の仕組みが用意されています。
社会保険や有給休暇などの制度は「派遣元(派遣会社)」が中心となって提供し、職場の設備や環境に関わるものは「派遣先」が一部を担当します。
この記事では、派遣元と派遣先それぞれの役割を整理しながら、派遣社員がどんな福利厚生を受けられるのかをわかりやすく解説します。
派遣社員が受けられる福利厚生は「派遣先」?「派遣元」?

派遣社員として働くとき、「福利厚生は派遣先が決めるの? それとも派遣会社が?」と迷う人は多いものです。
実際には、制度の内容によって担当が分かれています。
社会保険などの法定福利は「派遣元(派遣会社)」が中心に提供し、職場環境に関わる福利厚生の一部は「派遣先」が関わります。
ここでは、それぞれの役割を具体的に見ていきましょう。
派遣元が担当する福利厚生
派遣社員の雇用主は派遣元です。そのため、社会保険や有給休暇など、法律で定められた福利厚生は派遣元が手続きを行います。
加入条件を満たせば、正社員と同様に社会保険・年金・労災などに加入できます。さらに、健康診断や産休・育休の制度も派遣元の管理下にあります。
代表的な制度をまとめると、以下のようになります。
| 制度の種類 | 派遣元の対応内容 |
|---|---|
| 健康保険・厚生年金 | 加入・保険料の負担・手続き |
| 雇用保険・労災保険 | 加入および保険給付の管理 |
| 有給休暇・産休育休 | 付与・取得・復職までをサポート |
| 定期健康診断 | 年1回の実施・結果通知 |
これらの制度は、派遣社員であっても法律上の雇用主である派遣元から受けられる正当な権利です。
契約期間や勤務時間の条件を満たしているかを確認しておくと安心です。
派遣先が関わる福利厚生
一方で、派遣先企業にも関係する福利厚生があります。
社員食堂やカフェテリア、休憩室、更衣室など、職場の設備や環境面は派遣先の判断で利用を認めるケースが多くなっています。
たとえば以下のような福利厚生が該当します。
- 社員食堂や社内カフェの利用
- 更衣室・ロッカー・休憩室などの設備
- 社内イベント・レクリエーションへの参加
近年は「同一労働同一賃金」のルールにより、派遣社員と正社員の待遇差を減らす取り組みが進んでいます。
派遣先の福利厚生を利用できるかどうかは企業ごとに異なりますが、就業前に確認しておくとスムーズです。
このように、制度の主体は派遣元、環境面は派遣先が関わるのが一般的です。
どちらがどの制度を担当しているかを知っておくことで、福利厚生を最大限に活用できます。
派遣先でも使える「うれしい福利厚生」

派遣元が社会保険などの制度面を担当する一方で、派遣先企業にも派遣社員が利用できる福利厚生があります。
実際に職場で働くうえで欠かせないのが、食事・休憩・環境といった日常的なサポートです。
ここでは、派遣先で利用できる主な福利厚生と、その利用ルールについて紹介します。
職場で利用できる設備やサービス
派遣社員も、職場環境に関わる福利厚生の多くを利用できます。
社員食堂やカフェテリア、休憩室、更衣室などは、正社員と同じように使えるケースが増えています。
これらは「職場の一体感」や「働きやすさ」に直結する重要なポイントです。
- 社員食堂・カフェテリアの利用
- 休憩スペース・更衣室・ロッカーなどの設備
- 社内カフェや売店の利用
ただし、利用ルールは企業によって異なります。
入場カードが必要な場合や、利用時間に制限がある場合もあるため、派遣元または派遣先担当者に事前確認しておきましょう。
派遣先独自の福利厚生を利用できるケース
派遣先によっては、正社員向けの福利厚生制度を派遣社員にも開放している場合があります。
たとえば、社内イベントやスポーツクラブの割引制度、社員割引などがその一例です。
近年は、同一労働同一賃金の方針により、こうした機会を広げる企業も増えています。
| 福利厚生の種類 | 内容・利用条件 |
|---|---|
| 社内イベント | 懇親会・忘年会・表彰式などに参加できる場合がある |
| 社員割引制度 | 製品やサービスを社員価格で利用できることがある |
| レクリエーション補助 | スポーツクラブや旅行費用の一部補助など |
こうした制度を利用できるかどうかは派遣先ごとに異なります。
派遣先の担当者に確認しておくと、思わぬメリットを受けられることもあります。
派遣先の福利厚生を活用するための注意点
派遣先の福利厚生は、「利用できるが、義務ではない」点に注意が必要です。
つまり、派遣先企業が派遣社員にも同等の機会を提供している場合は使えますが、すべての職場がそうとは限りません。
また、派遣先の制度に参加する場合は、派遣元への報告が求められるケースもあります。
- 派遣先の就業規則や社内ルールを確認する
- 派遣元・派遣先どちらに確認すべきか明確にする
- 利用が認められていない制度を無断で使わない
派遣元と派遣先の両方の立場を意識しながら、ルールを守って賢く活用することが大切です。
「派遣でも利用できる福利厚生は意外と多い」という視点で、安心して働ける環境を見つけましょう。
福利厚生を活かすために知っておきたいこと

派遣社員として働くなら、せっかく整っている福利厚生を上手に活用したいところです。
ただし、利用できる制度や条件は勤務形態や派遣期間によって異なります。
ここでは、派遣社員が福利厚生を安心して使うために知っておきたい基本ポイントをまとめました。
まずは社会保険の加入条件を確認
派遣社員も、一定の条件を満たせば社会保険に加入できます。
加入の判断基準は勤務時間や契約期間など、具体的な数値で定められています。
条件を把握しておくことで、手続きの遅れや未加入トラブルを防ぐことができます。
| 保険の種類 | 主な加入条件 |
|---|---|
| 健康保険・厚生年金 | 週の所定労働時間が20時間以上、かつ契約期間が2か月を超える |
| 雇用保険 | 週の所定労働時間が20時間以上、31日以上の雇用見込みがある |
| 労災保険 | すべての労働者が対象(加入条件なし) |
「自分が加入対象かどうか」を、派遣元に確認しておくことが第一歩です。
社会保険の有無は将来の年金や医療にも関わるため、契約前に必ず確認しておきましょう。
派遣元に確認しておくべき項目
福利厚生を正しく使うには、派遣元のサポート体制を知ることが大切です。
契約内容や担当者への相談窓口を把握しておくと、制度をスムーズに活用できます。
派遣元に確認しておきたい項目は以下の通りです。
- 社会保険の加入・手続きの窓口
- 有給休暇や産休・育休の申請方法
- 健康診断の実施時期と場所
- 福利厚生に関する問い合わせ先
これらをあらかじめ確認しておけば、トラブルを防ぎながら制度を有効に使うことができます。
特に健康診断や休暇関連は、自分から申請しないと受けられないケースもあるため注意しましょう。
派遣先での利用ルールをチェック
派遣先の福利厚生を使う際は、その企業のルールに従う必要があります。
利用できる施設や時間帯が限られていることも多く、他の社員と同じ感覚で使うとトラブルになる場合もあります。
派遣先の担当者に直接聞くか、派遣元を通じて確認するのが確実です。
ルールを守りつつ、快適な職場環境を自分のものにする意識が大切です。
まとめ

派遣社員の福利厚生は、社会保険や休暇などの制度を派遣元が、職場環境や設備などを派遣先がそれぞれ担当しています。
制度の仕組みを理解し、自分の立場を知っておくことで、安心して働ける環境が整います。
今では派遣社員も、正社員と同じように多くの福利厚生を利用できる時代です。
制度を味方につけて、より快適な働き方を見つけていきましょう。
